稲光誠一税理士事務所

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「お汁粉」 「ぜんざい」 ドッチ? 2006/02/01

「お汁粉とぜんざいの違いって何でしょうか?」…ある日私が知人から受け取ったメールがとても気になりました。色々な言われ方があると思いますが、何が正解なのでしょう?いや、そもそもこの手の話には”正解”はえてして無いケースが多いです。そこで今回はその謂れや語源について紹介したいと思います。

あるテレビ番組によると、「おやつとして食べられていたのがお汁粉」「食事として食べられていたものがぜんざい」なのだそうですが、餡の汁の中にお餅が入ったあの食べ物を「今食事をとっている」と思いながら食べている人は恐らくいないと思います。おやつとして出されたとしても、私個人としてはそれを「ぜんざい」として食しています。
『「かく餅」と「まる餅」で違う』とか『つぶ餡とこし餡で違う』とか言う話もありますが、もっと他に何かあるはず…。
広辞苑によると
お汁粉:小豆の餡を水でのばして汁として砂糖を加えて煮、中に餅又は白玉などを入れたもの。こし餡のものとつぶ餡のものがある。
ぜんざい(善哉):関西ではつぶ餡の汁粉。関東では餅に濃い餡をかけたもの。
とのこと。キーワードは「関東」「関西」と「餡を水でのばして汁として」「濃い餡をかける」。
調べてみると面白いHP
http://weekend.nikkei.co.jp/kiko/20031127so6br000_27.htmlがありました。それによると、その食べ物を「お汁粉」と呼ぶか「ぜんざい」と呼ぶかアンケートを取り、都道府県別に集計したところ、東日本(新潟・長野・静岡以東)は「お汁粉」が優勢西日本(富山・岐阜・愛知以西)は「ぜんざい」が優勢、とくっきり別れていました。
また、関東では、汁気のあるものを「お汁粉」汁気が少なく餡に近いもの「ぜんざい」と呼び、
関西では汁気のあるもののうちこし餡のものを「お汁粉」つぶ餡のものを「ぜんざい」と呼び、汁気の少ないものについては「亀山」と呼ぶそうです。
「亀山」という聞きなれない呼称が出てきましたが、要は関東で言う「ぜんざい」は、関西では「亀山」と言われるということのようで、整理すると下の表のようになります。

  関  東関  西
汁気有りお 汁 粉こ し 餡お 汁 粉
つ ぶ 餡ぜんざい
汁気無しぜんざい亀  山

ちなみに、沖縄で「ぜんざい」といえば氷の上に餡を乗せた冷たい食べ物のことをいうとか。
また、語源についてですが、
お汁粉は江戸時代に現れたらしく、「餡が粉状でありそれが転じて汁粉となった」、とか、「餡の中に子(実)として餅を入れるので餡汁子餅であり、略して汁子⇒転じて汁粉となった」、などと言われており、その外観から名前が付いたようです。
ぜんざい(善哉)は、「元は仏教用語で、釈迦が弟子の良い行いに対し「善哉善哉」と誉めた言葉に由来し、善いと感じて誉めるとか喜びを祝うとか言う意味がある」「一休禅師がこれを食した時に「善き哉(よきかな)」と言ったことに由来する」「出雲では神無月のことを神在月といい、この時期の祭事に供えていた神在餅(じんざいもち)が訛って「ぜんざい」となった」などの説があり、いずれも歴史を感じさせます。          実はこの「お汁粉」「ぜんざい」論争は江戸時代からあり、その「定説」と言えるものはやはり無いようですが、「お汁粉とぜんざいの違いって何でしょうか?」と聞かれたら「関東と関西で違うんですよ」と答えるのが一番無難なような気がします。
このような一見どうでもいいような(実際どうでもいいような)小さな疑問は他にもたくさんあると思います。最近それを扱ったテレビ番組も多いですしね。皆さんも色々調べてみると面白い発見があるかもしれません。


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